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- TABUSHI Iwao
- Department of Synthetic Chemistry, Faculty of Engineering, Kyoto University
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- TAKAGI Kunihiko
- Department of Synthetic Chemistry, Faculty of Engineering, Kyoto University
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- ODA Ryohei
- Department of Synthetic Chemistry, Faculty of Engineering, Kyoto University
Bibliographic Information
- Other Title
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- ビニルジアゾメタンとアクリル酸メチル,アクリロニトリルとの付加環化
Description
ビニルジアゾメタンとアクリル酸メチルあるいはアクリロニトリルとの付加環化を研究した。これらの電子的に不対称な電子受容体オレフィンは相当する1,3-双極付加体,ピラゾリン-2誘導体とともに,かなりの量の脱窒素生成物を生じた。アクリル酸メチルからの脱窒素生成物はシスおよびトランスの2-ビニルシクロプロパン-1-カルボン酸メチル,ヘキサジエン酸メチルおよびΔ2_-シクロペソテン-1-カルボン酸メチルからなっていた。Δ2_シクロペンテン-1-カルボン酸メチルはビニルジアゾメタンの1,5一双極構造から生じたものである。ビニルシクロプロパンカルボン酸メチル,ピニルピラゾリンカルボン酸メチル,ヘキサジエン酸メチルを反応条件あるいは処理条件にたもっても,シクロペンテソカルボン酸メチルはまったく生じなかった。シクロペンテンカルボン酸メチル以外の脱窒素生成物はピラゾリンの熱分解およびピラゾリンに導く前の中間体(おそらくイオン対)から生成した。したがって溶媒の性質は脱窒素物の割合にいちじるしい影響を与えた。アクリロニトリルもアクリル酸メチルからの生成物と同様の生成物,すなわちヘキサジエン酸ニトリル,1-ビニル-2-シクロブロパンカルボン酸ニトリル,5-ビニル-3-シアノ-Δ2_-ピラゾリンを生じた。5一ビニル-Δ2_-ピラゾリン-3-カルボン酸メチルと,そのニトリルとは,ピラゾール-3,5-ジカルボソ酸あるいはその誘導前の5-ビニル-Δ2_-ピラゾリン-3-カルボン酸に誘導した。
Journal
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- Nippon kagaku zassi
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Nippon kagaku zassi 88 (3), 349-352, 1967
The Chemical Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205156483200
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- NII Article ID
- 130003511419
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed