1,2,3,4-テトラシアンブタジエン誘導体の合成とその電導性

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タイトル別名
  • Preparations and Electrical Conductivity Measurements of 1, 2, 3, 4-Tetracyanobutadiene Derivatives
  • 1 , 2 , 3 , 4-テトラシアンブタジエン ユウドウタイ ノ ゴウセイ ト ソノ デンドウセイ

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抄録

テトラシアンブタジエンのナトリウム塩を出発原料として,各種の金属塩,有機アミン塩および金属アミンキレ一トを含む錯化合物をそれぞれ複分解または中和法で合成した。これらの試料の比抵抗を粉末状態加圧下で測定した結果いずれも半導体特性を示した。カチオン側の種類,性質によって電導性が特徴的に変化すること,また金属塩では電導性と元素の周期律にかなりの相関関係があることが判明した。銅塩,ピリジニウム塩,エチレンジアミン銅錯化合物がいずれも103Ω・cm(20℃)ととくによい電導性を示した。遊離のテトラシアンブタジエンは強酸性物質で,630mμ に強い極大吸収があり,濃度および溶媒によってシフトする。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 89 (4), 350-356, 1968

    The Chemical Society of Japan

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