書誌事項
- タイトル別名
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- Out-of-plane CH Vibrations of Benzoic Acid and its Esters
説明
一般にモノ置換ベンゼンの面外水素振動は波数約730~770cm-1の間でかなり深い著明な吸収としてあらわれる。したがって一般にはこの吸収帯の帰属にほとんど困難はないのであるが,ある種の置換体,たとえば安息香酸誘導体のあるものではこの領域内に著明な吸収がなくて面外水素振動帯の帰属もまた現在なお確実でないものがある。本報では,安息香酸およびそのエステルの面外水素結合振動帯を解析することによってこれらの原振動帯(fundamental band)の帰属を試みた結果,これらの位置が異常に高波数であることを示すことができた。なお安息香酸については,ジオキサンの添加によって単量体と2量体との各吸収スペクトルのようすを観察し,さらにまたその重水素置換体(PhCOOD)の赤外線吸収をも測定して比較検討を試みた。
収録刊行物
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- 日本化學雜誌
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日本化學雜誌 82 (7), 830-834, 1961
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205156659840
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- NII論文ID
- 130003510035
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- ISSN
- 21850917
- 03695387
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可