硬化ポリエステル樹脂申に存在する非架橋の線状ポリエステル分子の濃度

書誌事項

タイトル別名
  • The Concentration of Linear Polyester Molecules with no Cross-Linkage in Cured Polyester Resin

抄録

2 種の二塩基酸,1 種の 2 価アルコールからなる 3 成分系ポリエステルについて,特定の酸を任意の数だけ含む分子の数分率および重量分率を求める計算式については既報した。その応用として,3 成分系の不飽和ポリエステルにスチレンを加えて硬化したいわゆる不飽和ポリエステル樹脂中に存在する非架橋ポリエステル分子の数および重量分率を求める計算式を導いた。これらの数分率,重量分率はポリエステルの酸中の不飽和酸のモル分率,ポリエステルの数平均重合度,ポリエステル中の不飽和酸のスチレンに対す共重合反応率の増加とともに急激に減少する。<BR>なお,Hamann らによって報告されているブタンジオール-1,4 系不飽和ポリエステル樹脂の抽出実験結果に上記の計算式を適用して,ポリエステル中の不飽和酸のスチレンに対する共重合反応率を求め,同じく,Hamann らが同一樹脂について加水分解実験を行なって実測した共重合反応率と比較を行なった。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 82 (11), 1446-1449, 1961

    The Chemical Society of Japan

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