1,2-ビス[P-(3-アミノプロピル)フェノキシ]エタンとアジピン酸の重縮合ポリアミドおよび同族ポリアミドの構造

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タイトル別名
  • Structures of the Polyamide of 1, 2-Bis[p-(3-aminopropyl) phenoxy] ethane and its Homologous Polyamides

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説明

主鎖のくり返し単位に2個のかフェニレンオキシ基を含む一連のポリアミド;-[-HNH2CH2CH2CC6H40(CH2)nOC6H4CH2,CH2CH2NHCO(CH2)mCO-]-,ここでn=4,8およびn=1~6の構造をX線回折および赤外スペクトル法によって調べた。これらのポヅアミドのx線回折図から求めた繊維周期が平面ジグザグの伸びた分子鎖形態を仮定して計算した周期よりも約3Aまたはそれ以上短縮している(π=6のポリアジパミドを除く)ことがわかった。1,2-ビス[p-(3-アミノプロピル)フェノキシ]エタンのポリアジパミドについては,重水素化およびヨウ素処理を併用して赤外二色性を測定し,あるいは1,2-ジフェノキシエタンおよびその誘導体のスペクトルと比較することによって赤外吸収帯の帰属を行なった。このポリアミドにおいては平面ジグザグ構造から局部的にねじれた分子鎖モデルを仮定すると,周期がx線回折による測定値26.3Aと一致する。この分子鎖のねじれた形態は2個のプロピルアミド基の3個の単結合がいずれもゴーシュ形(G)を,かフェニレンオキシ基間のエチレン基が逆のゴーシュ形(G')をとるものである。赤外スペクトルの結果もここに提案した分子モデルと矛盾しない。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 87 (6), 536-544,A30, 1966

    The Chemical Society of Japan

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