トサボウフウ中のクマリン誘導体-とくにカルキコリンの構造

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タイトル別名
  • Coumarin Deivatives in Angelica saxicola-The Constitutionof " Calcicolin "-
  • トサボウフウ チュウ ノ クマリン ユウドウタイ トクニ カルキコリン ノ コウゾウ

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抄録

セリ科植物トサバウフウAngelica saxicola var. Yoshinagae Murata et Yamanaka から3種の結晶牲成分mp138.2℃(I),152℃(II),172℃(III)を単離した。Iはアンゲリシン,Iはオロセロールであった。IIIは組成C14H16O5で新クマリンと思われカルキコリン(Calcicolin)と命名し化学構造を調べた。IIIは8位に側鎖をもつウムベリフェロン誘導体で酸接触でIとイソプロピルアルコールを与え,赤外,紫外吸収スペクトルやトリフェニルテトラゾリウムクロリドを還元することおよびアセタールを生成することから,IIIに対して半アセタール構造すなわち8-(β-オキシ-β-イソプロポオキシエチル)一ウムペリフェロンの構造を推定した。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 83 (2), 182-187,A13, 1962

    The Chemical Society of Japan

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