推量の「でしょう」に関する一考察
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- 庵 功雄
- 一橋大学留学生センター
書誌事項
- タイトル別名
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- On the Conjectural Usage of <i>deshō</i>
- 推量の「でしょう」に関する一考察--日本語教育文法の視点から
- スイリョウ ノ デショウ ニ カンスル イチ コウサツ ニホンゴ キョウイク ブンポウ ノ シテン カラ
- ――日本語教育文法の視点から――
- A Proposal From the Viewpoint of Pedagogical Grammar
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説明
<p> 「でしょう(だろう)」には推量と確認の2つの用法がある。しかし,実際の発話データを分析した結果では確認が多数派である。特に,推量の「でしょう」の言い切りの用法は極めて少ない。「でしょう」で言い切ることができるのは発話者が「専門家」である場合(天気予報はその典型である)など一部の場合に限られる。にもかかわらず,日本語教科書では推量の「でしょう」(言い切り)は必ず導入されている。これは「体系」を重視する日本語学的発想によるものであり,「日本語学的文法から独立した」日本語教育文法という立場からは否定されるべきものである。本稿では発話データと日本語教科書の分析を通して,「でしょう」の実相を明らかにし,それに基づいて「でしょう(及び「だろう」)」の導入の順序について論じる。本稿は白川(2005)らが主張する日本語教育文法の内実を豊かにすることを目指すものである。</p>
収録刊行物
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- 日本語教育
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日本語教育 142 (0), 58-68, 2009
公益社団法人 日本語教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205160311936
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- NII論文ID
- 130005612162
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- NII書誌ID
- AN0018947X
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- ISSN
- 24242039
- 03894037
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- HANDLE
- 10086/22081
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- NDL書誌ID
- 10397352
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可