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- 宮田 公治
- 松蔭大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Meaning of and Syntactic Constraints for Use of <i>ni totte</i>
- ニ トッテ ノ イミ ト コウブンテキ セイヤク
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説明
<p> 本稿は「にとって」の用法について,教室での説明に供することを念頭に置き,簡明な記述を目指したものである。「Xにとって,AはB」は,「経験者がXである場合を適用範囲として,「AはB」という判断を行う(=“少なくともXの場合は,「AはB」と言える”)」という意味の表現である。B(述語)の位置を占めるのは名詞・形容詞を基本とするが,不自然な例になりやすいのは形容詞である。なかでも「反対だ」「嫌いだ」など,常に特定のXのもとに下される個別的判断を表す述語は「にとって」と結びつきにくい。これらは“X(経験者)を必須成分とし,「XはA{が/に}B」という文型をとる”という構文上の共通点を持つ。ただし,「にとって」は構文関係を明示するという機能も有しており,その機能を優先して,これらの述語にあえて「にとって」を共起させることもある。</p>
収録刊行物
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- 日本語教育
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日本語教育 141 (0), 36-45, 2009
公益社団法人 日本語教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205160785664
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- NII論文ID
- 130005549182
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- NII書誌ID
- AN0018947X
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- ISSN
- 24242039
- 03894037
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- NDL書誌ID
- 10294045
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可