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- 上野 雄史
- 静岡県立大学経営情報学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Economic Consequences of Accounting Standards of Insurance Contracts
- ホケン ケイヤク ノ カイケイ キジュン ニ ヨル ケイザイテキ エイキョウ ノ ヨソク
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抄録
本稿では,IASB の方向性と既存のGAAP との相違点を明らかにした上で,IASB が提案する保険契約の会計基準が適用された場合の経済的な影響を予測し,考察した。既存の保険会社のGAAP は保険会社の資金提供者である保険契約者を保護する機能を持っている。つまり,情報提供機能よりも利害調整目的が重視されてきた。わが国の保険会社は北本(1974)が「超保守性」といったように,諸外国(特にアングロサクソン諸国)よりも一層保守的な会計慣行が容認されてきた。IASB は保険会社(保険契約)のGAAP についての基準設定を進めており,その中で保険負債を公正価値測定により行うモデルを提示している。保険契約の会計基準は保険会社を一般の企業と同じ競争のフィールドに置くことを意味する。保険会社のあり方そのものを変えることが求められるといっても過言ではないであろう。
収録刊行物
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- 保険学雑誌
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保険学雑誌 2009 (604), 604_165-604_184, 2009-03-31
日本保険学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205162344960
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- NII論文ID
- 130001015245
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- NII書誌ID
- AN00228119
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- ISSN
- 21855064
- 03872939
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- NDL書誌ID
- 10236081
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可