上皿天秤モデルの製作・リハーサルの指導法の事例的研究

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タイトル別名
  • Case Study of Making and Rehearsing with Model Material of Pan Scales
  • ウエザラ テンビン モデル ノ セイサク ・ リハーサル ノ シドウホウ ノ ジレイテキ ケンキュウ

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抄録

理科実験技能は実験活動の主要な構成要素の1つである。教師と児童・生徒の理科実験器具の操作技能の不十分さは,児童・生徒の態度形成に必要なエピソード,問題解決,認知的方略の形成に負の影響を及ぼすだけではなく,科学的な思考・判断・表現・コミュニケーションの各能力の高まりや知識・理解の深まりを妨げる原因となる。上皿天秤は小・中学生が操作し難い実験器具の1つである。この主な原因は,「皿に分銅を乗降させた結果に基づき数直線を用いて測定値の予想の範囲を収斂させる思考能力」と「つりあいを指針の左右の振れ幅で判断する技能」の不十分さにある。「上皿天秤モデル」を考案して授業実践による事例的研究を行った。その結果,上皿天秤モデルの製作・リハーサルの指導法は,小学5年生にこの思考能力と技能を習得させ,上皿天秤の基礎操作に関する知識と技能の習得を促すことが明らかになった。

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