社会科授業分析方法論の改革 : 「授業のホリスティック分析」の意義と方法

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タイトル別名
  • A Reform of the Methodology for Researching Social Studies Lessons : The Benefits and Method of "Holistic Analysis of Lessons"
  • シャカイカ ジュギョウ ブンセキ ホウホウロン ノ カイカク ジュギョウ ノ ホリスティック ブンセキ ノ イギ ト ホウホウ

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抄録

本稿の目的は,新たな社会科授業分析の枠組みを構築し提案することで,社会科授業分析方法を改革することにある。従来より韓国と日本の社会科授業研究において問題とされていたことは,社会科授業改善の主な視点が教師の側に偏っていたこと,社会科授業改善のための研究が理論的側面が強く,実践的側面の考慮が不十分であること,子ども側の研究が授業改善から距離があること,社会科授業をより詳細に分析するフレームワークがないことなどである。これらの問題を克服するため,本稿では新たな社会科授業分析の枠組みとして「授業のホリスティック分析」を構築し,その方法や意義を探る。「授業のホリスティック分析」の意義としては,第一に,教師側と子ども側からの分析を統合し総合を図ったこと,第二に,実証的・客観的分析ができること,第三に,現場の社会科授業改善に有効な枠組みであること,第四に,教師自らの授業改善に活用できる点などである。

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