小学校国語教科書の日米比較分析 : 「考えや思いを書くこと」の教材に注目して

書誌事項

タイトル別名
  • Comparative Analysis of Elementary School First Language Textbooks in Japan and the United States : How to Teach Children to Express Thoughts and Feelings in Writing
  • ショウガッコウ コクゴ キョウカショ ノ ニチベイ ヒカク ブンセキ カンガエ ヤ オモイ オ カク コト ノ キョウザイ ニ チュウモク シテ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,日米小学校国語教科書における「考えや思いを書くこと」の教材を分析し,それぞれの特徴を明らかにすることである。分析対象としたのは,日本の教科書が,光村図書,東京書籍,教育出版から2010年に発行された5・6年生のもの,アメリカの教科書が,Houghton Mifflin社から2006年に発行された5年生のものである。調査の結果,「考えや思いを書くこと」の教材として,アメリカの教科書では2種類(自己表出型,他者説得型),日本の教科書では3種類(調べ学習型,問題解決型,自己省察型)が確認できた。また,アメリカの教科書では,書くことを再帰的なプロセスと考え,多様なスキルを示していたが,日本の教科書ではそのような特徴が見られなかった。さらに,分析結果を踏まえて,日本の教科書教材の改善に向けた具体的方策を検討した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ