韓国保険契約法改正の現況と主な改正論点

書誌事項

タイトル別名
  • The Revision of the Korean Insurance Contract Law
  • カンコク ホケン ケイヤクホウ カイセイ ノ ゲンキョウ ト オモナ カイセイ ロンテン

この論文をさがす

抄録

2008年韓国商法(保険編)改正案は1991年改正から現在に至るまでの学説及び経済環境変化と保険取引実務等を反映し,保険総則・損害保険・人保険全般に亘る幅広い内容を含んでいる。改正案は道徳的危険防止,保険加入者保護等を主要論点とし,保険契約の最大善意契約性の明確化,保険者の約款交付・説明義務違反に対する保険契約者の取消権行使期間の延長,告知義務等と因果関係のない保険事故時に保険者の契約解約権の認定,保険詐欺の防止規定の補強を行った。損害保険分野では,重複保険・保険目的の譲渡,損害防止義務の関連規定を修正し,家族に対する保険者代位を制限した。一方,人保険では年金保険の関連規定,生命保険者と傷害保険者の免責自由,他の生命保険契約の告知義務,団体保険の要件等を整備する反面,心神薄弱者に対する生命保険加入を許容し,ひいては生命保険の受給権に対する部分的差止禁止規定を新設した。

収録刊行物

  • 保険学雑誌

    保険学雑誌 2009 (606), 606_61-606_79, 2009-09-30

    日本保険学会

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ