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- 坂本 佳鶴恵
- お茶の水大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Strategies of Postmodern Feminism :
- ポストモダン フェミニズム ノ センリャク ト ソノ カノウセイ
- Its Possibilities in Japanese Context
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抄録
本稿は、ポストモダン・フェミニズムの理論枠組みの特徴とその展開の可能性を具体的に論じたものである。ポストモダン・フェミニズムは、デリダなどのポストモダニズムの思想の影響を受けながら、反本質主義と差異の重視を特徴として、独自に展開した90 年代の新しいフェミニズムの流れである。具体的には、意味カテゴリーや表象の問題に、新しい観点の分析をおこなっている。日本もふくめて、先進諸国では、自由主義の立場からフェミニズムに対する疑問や、フェミニズムがうまく取り組めていないさまざまなマイノリティの問題が提起されているが、ポストモダン・フェミニズムは、そうした問題に対処するための枠組みを提供しようとしている。ポストモダン・フェミニズムは、日本では、たとえば、近年のミスコンテスト、売買春をめぐる論争に対して、新しい観点を提供しうる。まだ多くの課題を抱えているが、これからの展開が期待される。
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 15 (1), 89-100, 2000
数理社会学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205165319296
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- NII論文ID
- 110000511788
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- NDL書誌ID
- 5443441
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可