社会関係資本と大学のゼミナール活動

書誌事項

タイトル別名
  • Social Capital and Activities of University Students in a Seminar:
  • 社会関係資本と大学のゼミナール活動 : CPZ(2009)モデルによるネットワーク効果を中心に
  • シャカイ カンケイ シホン ト ダイガク ノ ゼミナール カツドウ : CPZ(2009)モデル ニ ヨル ネットワーク コウカ オ チュウシン ニ
  • ―CPZ (2009) モデルによるネットワーク効果を中心に―
  • Focus on CPZ(2009) Model and Network effects

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抄録

大学のゼミナールでは積極的かつ自発的な活動が求められている.そこでは,自分自身の学力の向上に加えて他の学生との協力も求められる.このような状況は,より自律性が求められる地域や職場での社会的活動に近いものとなっている.ここでの努力水準は個人の能力のほかにも,組織内の社会関係資本からも影響を受けると考えられる.本稿の目的は,Calvo-Armengol et al (2009) の推定モデルを用いて,ネットワーク効果を中心とした社会関係資本とゼミナール活動の努力水準との関係を実証的に明らかにすることである.結果として,ネットワーク中心性の努力水準に対する効果は正で有意でありGPAと同程度の大きさとなった.また,一般的信頼は負で有意となったが,規律性が正で有意であり,Uslaner (2008) による一般的信頼の解釈と整合的な結果が得られた.

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