社会的ジレンマ解決の意図せざる結果
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- 山岸 俊男
- 北海道大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Unintended Consequences of Some Solutions to Social Dilemmas
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説明
社会的ジレンマにおける成員の行動が「意図せざる効果」を生むことはよく知られている。<BR> すなわち社会的ジレンマにおいては、個々の成員の自己利益追及という意図にもとづく行動が、社会的に集積されることにより、それぞれの成員の意図に反する結果(利益の減少)が生み出されている。このような社会的ジレンマ問題の解決のためにこれまでいくつかの解決法が示唆されてきたが、これらの社会的ジレンマ解決法の「意図されざる効果」については、これまであまり議論がなされていない。本稿では、ジレンマ解決法の「意図されざる効果」の例として、選択的誘因の使用に伴う協力への「内発的動機づけ」の減少、および戦略的行の「外部性」により引起こされる「非協力の悪循環」をとりあげ、そこに含まれる問題を整すると同時に、関連研究の紹介を行なう。
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 4 (1), 21-37, 1989
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205166244864
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- NII論文ID
- 110000511957
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可