書誌事項
- タイトル別名
-
- A New Definition of Extensive Games and its Implications
- テンカイケイ ゲーム ノ アタラシイ テイギ ト ソノ キケツ
この論文をさがす
説明
現在の標準的ゲーム理論においては,展開形ゲームと標準形ゲームとは目的に応じて使い分けているが,原理的には区別をしていない.つまり,表現の仕方が異なるだけである,という理解の仕方をしている.しかし,日常的ゲームを考えてみると容易に観察されるように,複数のプレイヤーの手番が交互に,あるいは順を追ってプレイされる囲碁・将棋,トランプゲームの類と,複数のプレイヤーの手番を同時にプレイしなければならないジャンケンゲームの類とは原理的に異なるゲームであると認識すべきである.一度この違いを受け入れると,逐次ゲームである展開形ゲームにおいては,先手番プレイヤーがもつ優先的選択権をすべてのプレイヤーが受け入れざるを得ない結果,採用すべきナッシュ均衡は原則としてプレイヤー全員の一致した選好の結果として一意に決まり,かつ複数のナッシュ均衡の中から敢えてパレート劣位なナッシュ均衡を選んでしまうことがあるという,従来のゲーム理論の〈非合理的〉な欠陥が解消される.
収録刊行物
-
- 理論と方法
-
理論と方法 31 (1), 138-150, 2016
数理社会学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205166782464
-
- NII論文ID
- 130005259568
-
- NII書誌ID
- AN10096921
-
- ISSN
- 18816495
- 09131442
-
- NDL書誌ID
- 027557689
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可