エタン及びその誘導體の立體化學とラマン・スペクトル

書誌事項

タイトル別名
  • Raman Spectra and Molecular Structures of Ethane and its Derivatives

説明

CICH2・CH2Clの如き分子に對してKohlrauschはシス及びトランスなる唯二つの立體異性體の存在を主張する.筆者等はその所論に誤のある事を指摘し,かかる分子に於てはトランスを最も安定なる状態とする連續的な分子内廻轉状態の存する事を述べた.最近Kohlrauschはその誤を訂正した後尚シス,トランス異性體のみの存在の可能性を説くが,その推論の過程は前回同様不完全なるものである.而して筆者等がCICH2・CH2Brに對して行つた研究の結果はKohlranschの今回の結論にも誤りある事を實驗的に指示するものである.

収録刊行物

  • 日本化學會誌

    日本化學會誌 56 (12), 1464-1470, 1935

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (1)*注記

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