臺灣産植物種子油の研究(第十八報)

  • 畑 忠太
    臺灣總督府工業研究所有機化學工業部油脂研究室
  • 國崎 辰喜
    臺灣總督府工業研究所有機化學工業部油脂研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Formosan Plant Seed Oils. XVIII
  • On the Wax ang Seed Oil of“Annan-Urusi, ” Phus <i>Succedanea</i> L. Van Dumoutieri K et M
  • アンナンウルシの中果皮より得らるる〓及び種子油に就て

抄録

アンナンウルシ(Rhus succedanea L. var. Dumoutieri Kudo et Matsuura)の中果皮には7.54%の木〓類似の固體脂を含有し,融點54~55°,甚だ粘靱性に富む.主成分はパルミチン酸にして約82%を占め,他にオレイン酸8%,ステアリン酸4%,リグノセリン酸2%及び微量なれどテトラデセン,ヘクサデセン酸存在し,二鹽基性酸はヘネイコサンヂカルボン酸(C23H44O4)にしてその量は約2%なり.種子油は收量5.07%にして半乾性油に屬する液状油にしてオレイン,リノール,パルミチンの三成分酸よりなる.不鹸化物としては中果皮〓よりミリシールアルコール及びシトステロールを檢出し,種子油よりはシトステロールを檢出せり.

収録刊行物

  • 日本化學會誌

    日本化學會誌 61 (12), 1288-1291, 1940

    The Chemical Society of Japan

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