書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on the deep-freezing technique for bull semen
- II. Simplifying the procedure ofdeep-freezing
- II. 凍結法の簡易化について
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説明
牛精液の凍結法の簡易化を目的として,2段階および1段階凍結法について検討した結果,精子の生存率ならびに受胎率から見て効果的な方法であることを認めた。<BR>1. 0~4°Cから一旦-30°Cへ凍結した後-79°Cアルコール中へ浸漬する"2段階凍結法"において,ストローおよびアンプル内の精液が0~4°Cから一30°Cに降下するまでの時間は前者で2.5分~3分,後者で4~5分であった。その後-79°Cアルコール中に浸漬した場合の精子生存率はストローに比ベアンプルがやや優った結果を得たが,受胎成績は著差がなく,両者を合わせた受胎率は51.2%で,従来の成績(46.4%)に比べて劣らないものと考えられる。<BR>2. いわゆる"1段階凍結法"においてアンプルを直接ドライアイス上に重ねるかまたはドライアイス粉末中に埋没させて凍結した場合の精子生存率は良好で,両者の間にほとんど差は認められない。<BR>ストローの場合ドライアイス上に直接またはポリエチレンガーゼを介して置く凍結方法でも両者の間に有意差は認められず,精子生存率は良好であった。<BR>3.ストローをドライアイス上に載せるか,あるいはアンプルをアンプルホルダーに入れ上下からドライアイスで凍結する方法によつてつくつた凍結精液を用いての授精試験の結果は,1段階凍結で59.6%,2段階凍結で51.2%で,いずれも良好な成績と考えられる。
収録刊行物
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- 家畜繁殖研究會誌
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家畜繁殖研究會誌 9 (1), 34-36, 1963
日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205176788736
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- NII論文ID
- 130004077256
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- ISSN
- 04530551
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可