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- 中村 剛士
- 名古屋工業大学
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説明
<p>ロボットサービスイニシアチブ(RSi)は,ネットワークを介して公共空間や生活空間でサービスを提供するロボットを対象としたロボットサービス向けソフトウェア基盤の整備をする団体であり,2004年3月に設立された.RSi が提供するロボットのサービスモデルは,ロボットやサービスプロバイダ,サービスポータル,ユーザ等から構成される.そのモデルでは,同期・非同期の通信による動作や動作パターンの指示や結果の取り出し,ロボットからプロバイダへの問合せ・通知,サービスの提供,ユーザを含む外界とのやり取りを行うことができる.</p><p>ロボットをインターネットに接続する利点は,人とロボットが協調してサービスを提供するロボットを実現できること,インターネット上のコンテンツを再利用できることにある.これによりサービスコストの軽減や新しいビジネスの創出が可能となる.RSNP(Robot Service Network Protocol)は,このモデルに従ってサービスのプロトコルを規定し,異なるベンダが独立して開発したロボット/サービスの間での相互運用が実現できる.</p><p>RSNPのアーキテクチャは,ロボットがネットワークに接続して通信する上で必要となる共通機能を提供するための「RSi共通サービス」と,様々なロボットの機能に対応できるように機能ごとに提供する「プロファイル群」の二つから構成されている.RSNPは,このモデルに従ったサービスのプロトコルをWSDLを用いて標準として規定しており,異なる実装間の曖昧性を排除し,相互接続を実現することにより,異なるベンダが独立に開発したロボットとサービス間での相互運用が実現できる.また,WSDLを用いることで下位層との独立性を実現しており,Webサービスで用いられるHTTPだけでなく,ロボット起点のプッシュ通信に対応している.</p>
収録刊行物
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- 知能と情報
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知能と情報 25 (2), 59-59, 2013
日本知能情報ファジィ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205185777792
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- NII論文ID
- 130006252287
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- ISSN
- 18817203
- 13477986
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可