分散協調ストレージシステムにおけるネットワーク規模および一貫性を考慮した複製配置手法の提案

  • 吉永 浩和
    早稲田大学大学院 情報生産システム研究科
  • 土屋 健
    早稲田大学理工学術院 情報生産システム研究科
  • 小柳 恵一
    早稲田大学理工学術院 情報生産システム研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Scalable and Consistency Object Replication Method for the Distributed Cooperative Storage System
  • ブンサン キョウチョウ ストレージ システム ニ オケル ネットワーク キボ オヨビ イッカンセイ オ コウリョ シタ フクセイ ハイチ シュホウ ノ テイアン

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抄録

近年P2P技術を用いることで,スケーラビリティ,ロバストネスを考慮したシステム構築が可能となり,様々なシステムで応用されている.我々はP2Pネットワーク上のピア間でストレージを提供および共有し合うことで巨大なストレージ空間を構築する分散協調ストレージシステムを提案している.分散協調ストレージは,アプリケーションレベルでハッシュ空間を形成し,自己組織的に構築されたオーバレイネットワーク上で動作する.それぞれのピアはハッシュ空間の特定の範囲を管理し,オブジェクトから取得したハッシュ値を用いて,該当するピアにオブジェクトを蓄積する.一般的に,P2Pネットワークでは,オブジェクトに対する高アベイラビリティを保証するために,複製を配置する.本稿では,オブジェクトの複製がネットワークの規模に適応して配置され,尚かつ,オブジェクトの更新や削除に対する一貫性を保証する分散区間木(Distributed Interval Tree)手法を提案し,シミュレーションによってその有効性を明らかにした.

収録刊行物

  • 知能と情報

    知能と情報 22 (2), 246-256, 2010

    日本知能情報ファジィ学会

参考文献 (36)*注記

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