ファジィ推論を用いたブリ属の鮮度推定モデル

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation Models of the Amberjack (<i>Seriola</i>) Quality by Using Fuzzy Inference

抄録

<p>本研究は,水産物の流通における品質管理の強化と技術水準を維持することを目的として,非破壊で高精度に魚肉鮮度K値を推定するファジィ推論モデルを設計することを試みている.計240尾のブリ属3魚種(ブリ,カンパチ,ヒラマサ)を対象として,冷蔵温度-2°C,+2°C,+6°Cの下で即殺処理後72時間経過時迄の試料魚の色彩とK値との関係を調査した.試料魚の色彩とK値との関係を統計的手法により解析した結果,体表の色彩を計7個程度組合せることで魚肉鮮度を表し得ることが明らかとなった.これらの色彩を前件部に定めたファジィ推論モデルをシミュレーションと実験により評価した結果,モデルによるK値の推定値と観測値との残差は9.34%以内となり,水産物の流通における品質管理に高い有用性を有することが示された.</p>

収録刊行物

  • 知能と情報

    知能と情報 30 (1), 509-516, 2018

    日本知能情報ファジィ学会

参考文献 (6)*注記

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