ウサギの子宮疾患311例に関する疫学的検討

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  • Epidemiological Study in 311 Cases of Uterine Disorders in Rabbits

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説明

開腹手術により子宮の異常を確認したウサギの311例を回顧的に調査・検討した。主たる臨床症状は陰部出血が72.7%でもっとも多く,次いで乳腺異常(9.6%),腹囲膨満(7.7%),腹部腫瘤の触知(6.8%)等であったことから,雌ウサギにこれらの症状が認められた場合には子宮疾患を鑑別診断に入れる必要のあることが示された。病理組織学的検査に供した76例では腺癌が24例(31.6%)ともっとも多かった。病理検査を実施しなかった例も含め,腫瘍病変が認められたものは111例(35.7%)であり非腫瘍症例の方が多いことが示された。また子宮内膜過形成は138例(44.4%)であり全体の症例の中でもっとも多かった。手術時の年齢は10カ月齢~9歳4カ月であり,子宮疾患が幅広い年齢で発生していることが明らかになった。術後3カ月以内に死亡したものは10例(3.2%)であった。

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