ヨルダンオイルシェールからのビチューメン溶剤抽出に対する低周波超音波の照射効果

  • Matouq Mohammed
    Chemical Engineering Dept., Faculty of Engineering Technology, Al-Balqa Applied University
  • 香田 忍
    名古屋大学大学院工学研究科
  • Maricela Toma
    名古屋大学大学院工学研究科
  • Omar Alayed
    Chemical Engineering Dept., Faculty of Engineering Technology, Al-Balqa Applied University
  • 田川 智彦
    名古屋大学大学院工学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Solvent Extraction of Bitumen from Jordan Oil Shale Assisted by Low Frequency Ultrasound

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説明

ヨルダンのEl-Lajjunオイルシェールを溶剤抽出することを目的とし,20 kHzホーン型超音波発生装置を使用した場合と従来からの撹拌法の場合について,抽出効率を比較した。超音波の照射パラメーター(超音波の照射時間と出力)と,抽出操作のパラメーター(溶剤の種類とオイルシェールの粒径)が,オイルシェールから有機物(ビチューメン)を抽出する際に及ぼす影響について,それぞれ調べた。溶剤は7種類(テトラヒドロフラン,ベンゼン,四塩化炭素,クロロホルム,灯油,トルエン,アセトン,メタノール/アセトン/クロロホルム混合物)を使用した。溶剤としてテトラヒドロフランを用い,出力33 Wの超音波を10分間照射すると,90%のビチューメンを抽出することができた。抽出効率に大きな影響を与える要素は,溶剤の種類,超音波出力,超音波照射時間の3項目であり,粒子サイズの影響は小さい。テトラヒドロフランを用いた現在の実験条件下では,マグネチックスターラーを用いた従来の抽出方法と比べ,抽出時間は1/4に,抽出物回収率は3倍になった。

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参考文献 (34)*注記

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