豆乳アレルギーの2例

  • 三上 千花
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 横瀬 千美
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 飯田 沙織
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 辻 正孝
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 益田 浩司
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 加藤 則人
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Soy Milk Allergy

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説明

症例1は39歳,女性。症例2は57歳,男性。既往歴に花粉症,アレルギー性鼻炎もしくは口腔アレルギー症候群があるが,アトピー性皮膚炎や食物アレルギーはない。また,大豆製品摂取後にアレルギー症状を生じたことはないが,2例ともに豆乳摂取後にアレルギー症状を生じた。2例中1例で大豆特異的 IgE が陰性であり,2例ともに Gly m4,ハンノキ,シラカンバ特異的 IgE が陽性であり,プリックテストは豆乳で陽性を示した。花粉アレルゲンの交叉反応による豆乳クラス2食物アレルギーと診断した。患者には,豆腐や大豆,大豆油,また味噌,納豆,醤油のような発酵食品の摂取は可能であるが,豆乳や湯葉,おぼろ豆腐などの水分の多い豆腐の摂取はしないように指導した。(皮膚の科学,11: 286-289, 2012)

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 11 (4), 286-289, 2012

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

被引用文献 (1)*注記

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