TON型ゼオライト上でのエタノール転化によるプロピレン合成

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  • Conversion of Ethanol into Propylene over TON Type Zeolite

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抄録

1,6-ジアミノヘキサン,n-ブチルアルコールおよび1-エチルピリジニウムブロミドを構造規定剤に用いてSiO2/Al2O3比57,81,112および140のTON型ゼオライトを合成した。10員環(0.46 nm×0.57 nm)のストレートチャンネルのみを有するゼオライトであるHTON型ゼオライトの低級オレフィンへのエタノール転化性能について検討した。 低級オレフィン(エチレン,プロピレン,ブテン)収率は用いたHTON型ゼオライトのSiO2/Al2O3比および反応条件(温度,接触時間)に大きく依存したが,プロピレン収率は約25 C-%と比較的高い値が得られた。また,SiO2/Al2O3比の高いHTON型ゼオライトほど比較的安定した触媒性能を示した。これらの結果は,10員環のストレートチャンネルのみを有するTON型ゼオライトはエタノールからのプロピレン合成のための触媒として高いポテンシャルを有していることを示している。HTON型ゼオライトの触媒性能はストロンチウム修飾により若干向上した。

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