衛生仮説とそのEBM
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- 幸野 健
- 関西労災病院皮膚科
書誌事項
- タイトル別名
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- Evidence-based Commentary on Hygiene Hypothesis and Atopic Dermatitis
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説明
衛生仮説とは衛生環境の改善に伴う幼少時における病原微生物への感染機会減少がアレルギー性疾患の一因であるとする仮説である。近年,喘息,アレルギー性鼻炎において,発症とエンドトキシン曝露との関連が明確になりつつあり新展開を見せている。アトピー性皮膚炎においても,家族研究や移民研究の結果は衛生仮説を示唆しており興味が持たれて来た。本稿ではアトピー性皮膚炎の衛生仮説に関する研究について概観した。現時点では,アトピー性皮膚炎に関して衛生仮説を支持できるエビデンスは部分的なものに限定される。今後の研究が待たれる分野である。
収録刊行物
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- 皮膚の科学
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皮膚の科学 7 (Suppl.10), A10-A15, 2008
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205189473280
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- NII論文ID
- 130004725526
- 130005404876
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- ISSN
- 18839614
- 13471813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可