高速ミキサーとアルカリ処理を用いた製油所排水処理余剰汚泥の可溶化と減容の実用化試験

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  • Solubilization and Reduction of Activated Sludge from Petroleum Refinery Using High Speed Mixer and Alkaline Treatment

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製油所の活性汚泥排水処理施設(600 m3規模活性汚泥槽)のかたわらに,高速撹拌処理とアルカリ処理を組み合わせた活性汚泥可溶化実証装置(3 m3)を設置した。<br>予備試験として,最適なアルカリ濃度と高速撹拌の回転数を検討し,それぞれ0.025 mol/l と2500 rpmと決定した。この条件で40~50%の汚泥可溶化率が得られた。この可溶化液を活性汚泥槽に返送しつつ,排水処理と可溶化を連続的に64日間行った。1日に144 kg/日(可溶化処理を行わない場合に1日に発生する余剰汚泥の乾燥重量)の余剰汚泥を可溶化処理した。その結果,最終放流水のCODは12~27 mg/l で,COD除去率は87%であった。64日の平均余剰汚泥減容化率は47%に達した。<br>この新しい汚泥減容化プラントは,実際の工場で活性汚泥に悪影響を与えることなく長期の汚泥減容が可能であると実証された。

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