MSE型ゼオライト触媒を用いた軽質オレフィンの高選択的な合成

  • 韓 喬
    横浜国立大学大学院工学研究院/工学府
  • 朴 成植
    東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所
  • 稲垣 怜史
    横浜国立大学大学院工学研究院/工学府
  • 窪田 好浩
    横浜国立大学大学院工学研究院/工学府

書誌事項

タイトル別名
  • Selective Production of Light Olefins over MSE-type Zeolite Catalyst

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抄録

<p>高選択的にプロピレンを得ることを目的として,酸素12-10-10員環ミクロ孔を有するMSE型ゼオライト触媒の調製手法の開発を進めている。本稿では石油および非石油資源の転換のための触媒開発の事例を概説する。調製過程を工夫することで,ヘキサンのクラッキングでの触媒特性を向上しうるMSE型ゼオライトを得ることができた。La修飾はクラッキング触媒としての特性を高めるのに有効な手法である。また,MSEトポロジーからなるMCM-68の酸点分布を制御するために,リン酸水素二アンモニウムを含浸担持して焼成することで,リン修飾MCM-68を調製した。ジメチルエーテルからオレフィンを得る(DTO)反応では,リン修飾や希土類修飾によってプロピレンとブテンへの高選択率を実現し,プロピレン/エチレン比が飛躍的に向上した。これらの修飾処理を経ると高い炭素析出耐性も示されたことからDTO反応の触媒の長寿命化を図ることができたと言える。</p>

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