ゼオライトによる気相ベックマン転位反応の活性劣化に及ぼす細孔径の影響

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  • Effect of Micropore Size on Catalyst Deactivation in Vapor Phase Beckmann Rearrangement over Zeolites

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抄録

シクロヘキサノンオキシムの気相ベックマン転位反応において触媒活性劣化に及ぼす細孔径の影響を明らかにするため,MFI構造をもつTS-1およびこれよりも大きな細孔をもつSSZ-31およびSSZ-24を触媒として反応を行った。SSZ-24を用いたときの活性劣化定数は,本研究で使用したゼオライトの中で最大になった。さらに,ε-カプロラクタムの分子径/ゼオライトの細孔径比が1になるとき,同程度の酸性度をもつゼオライト間で最大の活性劣化因子をもつことが分かった。これらの結果は,細孔内の活性点で生成したε-カプロラクタムが細孔から拡散できないため,ε-カプロラクタムが長時間にわたり細孔内に滞留し,結果としてコークあるいはその前駆体になったことを示唆している。ゼオライトの細孔径はベックマン転位反応の活性劣化に大きな影響を与えた。<br>

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