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- Salim Chris
- 東京工業大学大学院理工学研究科国際開発工学専攻
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- 江頭 竜一
- 東京工業大学大学院理工学研究科国際開発工学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- Separation of Coal Tar Distillate by Solvent Extraction —Separation of Extract Phase Using Distillation—
- Separation of Coal Tar Distillate by Solvent Extraction--Separation of Extract Phase Using Distillation
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説明
メタノール水溶液によるコールタール蒸留留分の溶媒抽出において,抽出相に含まれる抽出成分と溶媒成分との分離に蒸留法を適用した。まず,メタノール水溶液を溶媒として,コールタール蒸留留分の一つである吸収油の平衡抽出を行った。吸収油中の含窒素複素環式化合物が選択的に溶媒相側に抽出され,これらの成分と同素環炭化水素などが分離できることを確認した。ついで,この抽出により得られた抽出相を回分単蒸留により分離した。抽出相は,それぞれ抽出成分および水に富んだ互いに溶解し合わない二つの液相からなる缶出物とメタノールに富んだ留出物とに,すなわち抽出成分と溶媒成分とに分離された。このとき,含窒素化合物と同素環炭化水素などとの間のさらなる分離も起こり,同素環炭化水素などは回収されたメタノール水溶液相中に残留した。この蒸留により回収したメタノール水溶液相を溶媒として,再度,吸収油の平衡抽出を行った。回収した溶媒中に残留した同素環炭化水素などによりこれらの成分の吸収油中から溶媒相への移動が抑制され,含窒素化合物と炭化水素成分などとの間の分離性が向上した。これらの実験結果に基づいて,溶媒抽出および蒸留を用いたコールタール蒸留留分分離プロセスを提案した。<br>
収録刊行物
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- Journal of the Japan Petroleum Institute
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Journal of the Japan Petroleum Institute 49 (6), 326-334, 2006
公益社団法人 石油学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205189845376
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- NII論文ID
- 130000065887
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- NII書誌ID
- AA11590615
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD28Xht1Sqt7fM
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- ISSN
- 1349273X
- 13468804
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- NDL書誌ID
- 8557929
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可