各種微生物の増殖曲線に関するMonod式の適用可能性

  • 神名 麻智
    広島大学大学院工学研究院エネルギー・環境部門
  • 松村 幸彦
    広島大学大学院工学研究院エネルギー・環境部門

書誌事項

タイトル別名
  • Applicability of Monod Equation to Growth Curves of Various Microorganisms

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説明

Monod式は微生物濃度の増加を表すのにしばしば用いられるが,実験式であり,その有効性についての統計的な検討は報告されていない。本研究では,32の文献の88の図から1042の微生物濃度データを読み取り,Excelで最小自乗法によって各増殖におけるMonod式のパラメーターを決定,このパラメーターを用いて計算される増殖時の微生物濃度が実験データの微生物濃度と一致する度合いを確認することによって,Monod式の適用可能性を検証した。Monod式はこれらの文献データを誤差5 %以内で再現した。Saccharomyces cerevisiaeの最大成長速度についての文献間での比較を行い,最大成長速度は株と培地の種類の影響を大きく受けることを確認した。最大成長速度の温度依存性はArrheniusの式で表すことができた。

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