智歯抜歯後に発症した皮下気腫および縦隔気腫の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Case of Subcutaneous Emphysema and Pneumomediastinum after Extraction of a Third Molar
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説明
左側下顎智歯の抜歯後に左側の眼瞼,頬部および頸部が腫脹した症例を経験した。42歳,女性。当科初診時左眼瞼から頸部にかけて著明な腫脹を認め,血管性浮腫を疑ったが,頬部の触診にて握雪感があり,X線写真と単純 CT にて皮下気腫と縦隔気腫を認めた。経過より抜歯時に用いたエアタービンによる圧縮空気の軟部組織への送気が原因で生じた皮下気腫および縦隔気腫と診断した。歯科治療により生じる皮下気腫や縦隔気腫の報告は稀であるが,近年の歯科治療器具の進歩により,空気圧の高いエアタービンやエアシリンジが使用されるため発生例が増加しているので,皮膚科医も知っておくべき病態であると考えた。(皮膚の科学,12: 126-130, 2013)
収録刊行物
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- 皮膚の科学
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皮膚の科学 12 (2), 126-130, 2013
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205190206976
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- NII論文ID
- 130004934276
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- ISSN
- 18839614
- 13471813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可