3点結合型リンカーによるジフェニルホスフィンパラジウム錯体固定化触媒の鈴木-宮浦カップリング反応への応用 —触媒性能に対するホスフィン配位子固定化方法の効果の評価—

  • 深谷 訓久
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
  • 宮治 孝行
    エヌ・イー ケムキャット(株)
  • 小野澤 俊也
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
  • 崔 星集
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
  • 上田 正枝
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
  • 高木 由紀夫
    エヌ・イー ケムキャット(株)
  • 崔 準哲
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
  • 坂倉 俊康
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
  • 安田 弘之
    (国研)産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Tripodal Linker Units to Immobilized Diphenylphosphine Palladium Complex Catalysts for Suzuki-Miyaura Coupling Reactions of Aryl Bromide: Effect of Immobilization Method of Phosphine Ligand on Catalytic Performance

この論文をさがす

抄録

<p>3本の独立したSi–O–Si結合によってシリカ表面に強固に結合することが可能な「3点結合型リンカー」を用いてジフェニルホスフィンパラジウム錯体固定化触媒を調製した。ジフェニルホスフィン配位子をシリカ表面に固定化するにあたって,(i)臭素置換の3点結合型リンカーをシリカ表面に固定化した後,カリウムジフェニルを反応させる方法(ボトムアップ法),(ii)ジフェニルホスフィン配位子を有する3点結合型リンカーを事前に合成し,それを直接シリカ表面と反応させる方法(トップダウン法)の二種の方法で調製を行った。それぞれの触媒について,臭化アリールを用いた鈴木-宮浦カップリング反応における性能を評価した。ボトムアップ法で調製した触媒では,トップダウン法で調製した触媒や従来型リンカーで固定化した触媒よりも,パラジウム金属およびリン配位子の反応後の溶液に対する溶出が低減していることが分かった。</p>

収録刊行物

参考文献 (21)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ