超音波ガイド法によるウシの肝門脈, 肝静脈血の採取とその成分の検討

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タイトル別名
  • Ultrasound - guided Puncture of Portal and Hepatic Veins, and Comparison of those Blood Profiles in Cattle
  • チョウオンパ ガイドホウ ニ ヨル ウシ ノ カン モン ミャク カン ジョウミャク ケツ ノ サイシュ ト ソノ セイブン ノ ケントウ

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説明

門脈や肝静脈からの採血は栄養学的にも意義が大きいので起立条件のウシで超音波ガイド法による肝血管系への経皮的な穿刺およびカテーテル留置を試みた. 17頭のウシを用い門脈および肝静脈を超音波画面で確認しながら穿刺, 採血し, さらに頸静脈や耳介動脈血も加えてグルコース, 酢酸, 3-ヒドロキシ酪酸 (3-HB) 濃度や血液ガスについて比較した. 超音波画面では門脈系の血管壁は厚く, 肝静脈では薄いことから, その区別は可能であった. 穿刺の実験後も動物の食欲や健康状態などに異常はなかった. 門脈血および肝静脈血の酢酸および3-HB濃度は頸静脈血よりも明らかに高く, グルコース濃度は多くの例において肝静脈血で最高であった. 肝静脈血の酸素分圧は門脈血よりも明らかに低かった. プロピレングリコール経口投与後の血漿グルコース濃度の上昇は, 頸静脈よりも肝静脈で大きかった. カテーテル留置によって門脈内へのグルコース注入も可能であった.

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