上腕三頭筋腱剥離を受傷後早期に診断・治療を行った犬の1例

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  • Early Diagnosis and Treatment of a Traumatic Triceps Tendon Avulsion in a Dog

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抄録

<p>落下による前肢跛行を主訴に来院した,避妊済み雌14歳のトイ・プードルに対し,身体検査およびX線検査により上腕三頭筋腱剥離と診断した。受傷早期に3 loop-pulley変法を用いて整復手術を行ったところ,良好な経過を得ることができた。過去に報告されている慢性症例と比較して,三頭筋の拘縮や断端の線維化がみられなかったため,いくつかの相違点が認められ,回復に要する時間も短かった。よって,上腕三頭筋腱剥離は早期発見,早期治療が重要と考えられた。</p>

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