ロメフロキサシン(ロメワン®)の犬の細菌性外眼部感染症に対する有効性と安全性に関する調査
書誌事項
- タイトル別名
-
- Post-Marketing Surveillance on Efficacy and Safety of Lomefloxacin (LOMEWON®) on Canine Bacterial Ocular Infection
この論文をさがす
説明
ロメフロキサシン(LFLX)の0.3%点眼剤であるロメワン®の犬の細菌性外眼部感染症に対する安全性および有効性調査を実施した。また,ロメワン®の有効菌種であるS. intermedius,S. canisおよびP. aeruginosaに対する抗菌活性の経年推移を把握することを目的とした経年的MIC調査も実施した。その結果,安全性および有効性評価対象として682症例を収集し,1例に副作用(乾燥性角結膜炎,発現率0.2%)が認められた。また,有効率は83.4%(569/682)であった。治験時より,罹患犬の平均年齢が高齢側にシフトするとともに,加齢により角膜炎の回復力が低下することが示唆された。近年,LFLXに低感受性を示す菌株の増加が認められている。これらに対応するべく薬剤感受性が明らかになるまでの経験則的治療では,積極的な多剤を用いた治療が考慮されるべきである。その際,ロメワン®は併用される薬剤のなかの一剤に挙げることができる。
収録刊行物
-
- 動物臨床医学
-
動物臨床医学 23 (3), 98-106, 2014
動物臨床医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205192446464
-
- NII論文ID
- 130005125176
-
- ISSN
- 18811574
- 13446991
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可