宮崎県における和牛繁殖農場の飼養管理の疫学調査および飼養規模と地域間における比較

  • 入倉 法子
    宮崎大学農学部畜産草地科学科
  • 上松 瑞穂
    NOSAIみやざき
  • 北原 豪
    宮崎大学農学部獣医学科 宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター
  • 大澤 健司
    宮崎大学農学部獣医学科 宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター
  • 佐々木 羊介
    宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター 宮崎大学テニュアトラック推進機構

書誌事項

タイトル別名
  • Standard operation procedures for Japanease Black cattle related to management procedures
  • ミヤザキケン ニ オケル ワギュウ ハンショク ノウジョウ ノ シヨウ カンリ ノ エキガク チョウサ オヨビ シヨウ キボ ト チイキ カン ニ オケル ヒカク

この論文をさがす

抄録

<p>本研究では,宮崎県に所在する黒毛和種牛の繁殖農場を対象として,繁殖雌牛に対する飼養管理の実態を調査した.本研究に用いた農場数は331農場であり,母牛頭数の平均は21.3±1.8頭であった.農場の飼養規模に関して,母牛頭数が1~10頭である農場の割合は,44.3%と最も多かった.母牛の飼養頭数が1~10頭である農場を小規模農場,21頭以上である農場を大規模農場とした.分娩前後において,分娩予定牛を分娩房で飼養する農場割合は大規模農場が小規模農場に比べて高かったが(P<0.05),繁殖雌牛をつなぎで飼養する農場割合は小規模農場が大規模農場よりも高かった(P<0.05).分娩時に敷料としてのこくずを使用する農場割合は,大規模農場で83.9%と最も高かった(P<0.05).発情確認の方法では,腟内温度センサーを使用する農場割合は,大規模農場が小規模農場に比べて高かった(P<0.05).結論として,本研究では黒毛和種繁殖雌牛に対する飼養管理が飼養規模で異なることを明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 88 (3), 303-313, 2017

    公益社団法人 日本畜産学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ