エタノールを用いた土壌還元消毒における処理濃度と地温がキュウリのネコブセンチュウ防除効果に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of Ethanol Concentration and Soil Temperature on the Control of Root-knot Nematodes in Cucumber by Reductive Soil Disinfection with Ethanol
  • エタノール オ モチイタ ドジョウ カンゲン ショウドク ニ オケル ショリ ノウド ト チオン ガ キュウリ ノ ネコブセンチュウ ボウジョ コウカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ネコブセンチュウが発生している温室で,エタノールを用いた土壌還元消毒によるネコブセンチュウの防除効果を検討した。試験は気温35℃の加温区と無加温区の2棟で行い,それぞれにエタノール濃度0.25,0.5および1.0%(容積比)の3水準を設定した。処理は2009年6月18日から15日間行い,処理後にキュウリを栽培して根こぶの着生程度と線虫密度を調査した。その結果,1.0%処理では,加温の有無にかかわらず高い防除効果が得られた。0.5%処理では,加温区のみで防除効果が高かった。0.25%処理では,加温区および無加温区とも十分な防除効果が得られなかった。したがって,千葉県のキュウリ栽培におけるネコブセンチュウ防除には,処理期間の平均地温が30℃以下となることがある6月には1.0%,これより高い地温となる7~8月には0.5%でのエタノール処理が適当であると考えられた。

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参考文献 (11)*注記

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