千葉県におけるタバココナジラミバイオタイプQの発生状況および物理的防除法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Distribution, Seasonal Occurrence and Physical Control of Sweet Potato Whitefly <i>Bemisia tabaci</i> (Homoptera: Aleyrodidae) Q-biotype in Chiba Prefecture
説明
2005年11月以降に千葉県内各地で発生したタバココナジラミのバイオタイプを調査したところ, バイオタイプQが優占していることが明らかになった。作物や雑草における捕獲虫の直接調査では9科19種からバイオタイプQが採集され, バイオタイプQのみが発生していると考えられる地点での調査の結果をあわせると, 17科39種の植物でバイオタイプQが生息することが明らかとなった。柏市内の2地点においてコナジラミ類の密度推移を調査したところ, ハウス内では6月にオンシツコナジラミとあわせてタバココナジラミの密度が高まり, ハウス周辺の野外では, 9~10月に本種のみが急増することが明らかとなった。一方, 室内で各種目合いの防虫ネットによるタバココナジラミの侵入防止効果を検討したところ, 0.4mm目合いのネットでは完全に通過を阻止することはできなかったものの通過率は低く抑えられ, 特に0.35mm目合い, 0.3mm目合いおよび0.17×0.3と0.17×0.4mmの2種類の長方形で構成された目合いの資材では防虫または通過阻止効果が極めて高かった。一方, 圃場試験においては0.4mmを展張した区と0.35mm目を展張した区の間でコナジラミ類の発生数に差はなく, 0.4mm目以下のネットであれば高い防除効果が得られると考えられる。
収録刊行物
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- 関東東山病害虫研究会報
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関東東山病害虫研究会報 2007 (54), 143-150, 2007
関東東山病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205194718464
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- NII論文ID
- 130004242787
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- ISSN
- 18842879
- 13471899
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可