キュウリ褐斑病の発病と農業用資材および罹病残渣に存在する分生子との関係
書誌事項
- タイトル別名
-
- Effect of Conidium Contaminated Agricultural Equipment and Disease Debris on the Incidence of Corynespora Target Spot on Cucumber
説明
茨城県の施設栽培キュウリで多発生し問題となっている褐斑病のハウス内における病原菌の伝染源について検討した。促成栽培開始直前の現地キュウリ栽培ハウスにおいて, 各種農業用資材における分生子付着数を調査した結果, 灌水チューブとキュウリ株上のワイヤーで多数の分生子が確認された。ワイヤー上の分生子は発芽力および病原性を保持していた。次に, ワイヤー上の分生子および本病の罹病葉が, 次作での発病に及ぼす影響について検討した結果, 分生子を付着させたワイヤーをキュウリ株上に設置した試験区での発病は, 無処理区と比較して高く推移し, 罹病葉をすき込んだ試験区ではワイヤー設置区よりもさらに高く推移した。以上のことから, 褐斑病菌は罹病残渣や畝上のワイヤーで残存し, これが次作への伝染源になっている可能性が示唆された。
収録刊行物
-
- 関東東山病害虫研究会報
-
関東東山病害虫研究会報 2007 (54), 9-12, 2007
関東東山病害虫研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205194749568
-
- NII論文ID
- 130004242812
-
- ISSN
- 18842879
- 13471899
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可