乾乳期間短縮が次乳期の乳量・乳成分に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of short dry period on complete-lactation milk and component yield in Holstein cows
  • カンニュウキカン タンシュク ガ ジニュウキ ノ ニュウリョウ ・ ニュウセイブン ニ オヨボス エイキョウ

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説明

ホルスタイン種乳牛の乾乳期間短縮が,次乳期の乳量・乳成分に及ぼす影響を明らかにするため,分娩前2ヵ月から分娩後10ヵ月まで比較検討した.短縮区は泌乳後期牛15頭を用い,搾乳日数を延長し,分娩予定の30日前に乾乳し,対照区は平均乾乳期間101日の乳牛16頭を用いた.分娩後3ヵ月間は両区ともグラスサイレージ(GS)と配合飼料を混合して不断給飼した.その後は日本飼養標準にしたがって,GS, コーンサイレージ,配合飼料,大豆粕を給与し,乾草を不断給飼した.305日乳量は,乾乳期間の効果および産次の効果がともに有意で,2産のウシでは短縮区の乳量が有意に減少した.305日乳量に短縮区の搾乳延長による乳量を加えた総乳量は,3産以上のウシが有意に多かったが,区間に差はなく,乾乳期間短縮による乳量減少は相殺された.305日の乳成分率と乳中体細胞数は区間に差がなかった.短縮区の分娩後の体重回復は対照区に比べ有意に早くなり,乳量減少の影響が示唆された.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 84 (3), 349-359, 2013

    公益社団法人 日本畜産学会

参考文献 (20)*注記

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