黒毛和種繁殖雌牛におけるルーメン内揮発性脂肪酸濃度と血液生化学検査値の関係

  • 渡邉 貴之
    独立行政法人家畜改良センター鳥取牧場
  • 熊谷 周一郎
    独立行政法人家畜改良センター鳥取牧場 独立行政法人家畜改良センター十勝牧場
  • 野口 浩正
    独立行政法人家畜改良センター鳥取牧場
  • 前田 昌稔
    独立行政法人家畜改良センター鳥取牧場
  • 小西 一之
    独立行政法人家畜改良センター鳥取牧場

書誌事項

タイトル別名
  • クロゲワシュ ハンショク メウシ ニ オケル ルーメン ナイ キハツセイ シボウサン ノウド ト ケツエキ セイカガク ケンサチ ノ カンケイ

この論文をさがす

説明

<p>黒毛和種繁殖牛においてルーメン内揮発性脂肪酸(VFA)と血液生化学検査値の関係を考察する材料とするため,ルーメン液性状と血液生化学検査値を調査した.高水分サイレージを主体とした飼料をTMRミキサーにより給与した牛群(TMR区)と低水分サイレージをロールカッターで給与後圧片トウモロコシを分離給与した牛群(分離給与区)において,血中のβ-ヒドロキシ酪酸(BHB),アセト酢酸(ACAC),遊離脂肪酸(FFA)とルーメン内揮発性脂肪酸(VFA)の関係を調べた.TMR区では飼料給与前に比べ給与後のBHB, ACACは上昇,FFAは下降し,分離区では逆の推移を示した.TMR区ではBHBが酢酸比率と有意な負の相関がみられ,酪酸比率と正の相関がみられた.分離区ではFFAが酢酸比率と有意な負の相関がみられた.これらのことから,血液生化学検査値からルーメン液性状を推測できる可能性が考えられた.</p>

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 88 (2), 131-138, 2017

    公益社団法人 日本畜産学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ