加工食品中の遺伝子組換えジャガイモ由来DNAを高感度に検出するためのPCRプライマー設計について

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  • Development of PCR primers designed for sensitive detection of genetically modified potato DNA in processed foods

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説明

ジャガイモ加工食品中に含有する遺伝子組換えジャガイモの高感度検知法の開発を試みた。DNAの断片化の程度を、遺伝子組換え表示対象のジャガイモスナック菓子、冷凍ジャガイモ、乾燥ジャガイモ、ポテトサラダやグラタンなど調理済みジャガイモ、ジャガイモデンプン及びジャガイモデンプン加工食品を試料に増幅断片長が異なる種々のPCRプライマー対を調製しPCRにて解析を行った。高度に加工されたジャガイモデンプンや、ジャガイモデンプンをさらに加工した春雨は51〜101bp断片長までを、その他の加工食品は301bp断片長までを増幅した。この結果から、市販のジャガイモ加工食品において標的増幅断片長51〜101bpのプライマー対を用いた場合、PCRを使用した標的配列の検出が可能であった。PCRを使用してジャガイモ加工食品中の遺伝子組換えジャガイモを高感度に検出するためには、標的増幅産物が51〜101bp以下となるようにPCRプライマー対を設計する必要性が示唆された。

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