四国東部の観音寺地域に分布する和泉層群滝久保層の珪長質凝灰岩の LA-ICP-MS によるU–Pb 年代とフィッション・トラック年代

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  • LA-ICP-MS U–Pb and fission-track ages of felsic tuff beds of the Takikubo Formation, Izumi Group in the Kan-onji district, eastern Shikoku, southwestern Japan

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抄録

<p>四国東部の観音寺地域に分布する和泉層群滝久保層の堆積年代を推定するために,挟在する珪長質凝灰岩の2試料(KT01とKT02)について,LA-ICP-MSによる砕屑性ジルコン粒子のU–Pb年代とフィッション・トラック(FT)年代を測定した.各試料について,それぞれ30粒子を測定した結果,その年代分布は主に若い年代集団(75–85 Ma)と古い年代集団(85–95 Ma)から構成されることが分かった.若い年代集団に基づくコンコーディア年代は,KT01(採用粒子数 n = 23)では78.3±0.5 Ma(2σ),KT02(n = 9)では 80.8±0.7 M(a 2σ)であった.また,KT01のU–Pb年代は,同じ粒子による79±7 Ma(2σ)のFT年代とほぼ一致する.これらの結果から推定される滝久保層の堆積年代は,後期白亜紀の中期カンパニアン期の中頃(古地磁気極性 C33n)である.</p>

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