養液栽培におけるトマトかいよう病の発生と培養液による蔓延

  • 竹内 妙子
    Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center
  • 金子 洋平
    Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center
  • 鈴木 健
    Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center

書誌事項

タイトル別名
  • Spread of Bacterial Canker on Tomato by Nutrient Solution in Hydroponics Cultivation

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説明

2005~2006年の冬~春に千葉県の養液栽培トマトでかいよう病が発生した。培養液による蔓延が疑われたため, 接種試験を行った。恒温水槽を用い, 培養液の温度を16℃, 20℃, 24℃に設定し, かいよう病菌を1.5×106cfu/mlと1.5×103cfu/mlとなるよう接種した。1.5×106cfu/mlとなるよう菌を接種した場合は培養液が24℃で最も発病が激しかったが, 現地の状況に近いとみられる1.5×103cfu/mlとなるよう菌を接種した場合は, 培養液の温度が低い方が発病しやすかった。また, 培養液温が低い方が病原菌は培養液中に安定して生存していた。これらの結果から, 養液栽培のトマトでは, かいよう病は低温期に培養液によって発病, 蔓延しやすいことが明らかになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205196043904
  • NII論文ID
    130004242836
  • DOI
    10.11337/ktpps1999.2008.21
  • ISSN
    18842879
    13471899
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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