東京都足立区平野地区から採取した沖積層コア(GS-AHH-1)の堆積相と放射性炭素年代

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タイトル別名
  • Sedimentary facies and radiocarbon dates of GS-AHH-1 core obtained from Hirano District, Adachi-ku, Tokyo Metropolitan
  • トウキョウト アダチク ヒラノ チク カラ サイシュ シタ チュウセキソウ コア GS AHH 1 ノ タイセキソウ ト ホウシャセイ タンソ ネンダイ

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抄録

東京低地の地下に分布する足立区の埋没段丘上において掘削したGS-AHH-1は,下位より堆積相BR(網状河川堆積物),堆積相TM(潮汐の影響した浅海成堆積物),堆積相TF(干潟堆積物),堆積相SM(浅海成堆積物),PD~DF(プロデルタ~デルタフロント堆積物),MT(現世の干潟堆積物),AS(盛土)から構成され,堆積相TFとSM,PD~DF,MT,ASは下総層群の堆積相BRとTMに不整合に累重する沖積層であることが明らかになった.堆積相TFとSMはエスチュアリーシステム,堆積相PD ~DFとMT,ASはデルタシステムに対比され,最大海氾濫面(6.9~7.3 cal kyr BP)はエスチュアリー・デルタシステム境界に認定される.青灰色泥層の堆積相TFは緑灰色泥層の堆積相TMに明瞭な境界面を介して累重しており,足立区の埋没段丘上では泥層の色調の違いが,下総層群・沖積層境界を認定するうえで重要であることが明らかになった.

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