雨水中の分生子流下消長および落葉程度からみたナシ黒星病の秋季防除の終了時期の推定

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タイトル別名
  • Estimating the Ending Periods of Autumun Control Using the Change in Prevalence of Scab Conidia in Rain Water and Degree of Leaf Fall on Japanese Pear
  • ウスイ チュウ ノ フン ナマコ リュウカ ショウチョウ オヨビ オチバ テイド カラ ミタ ナシ クロホシビョウ ノ シュウキ ボウジョ ノ シュウリョウ ジキ ノ スイテイ

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抄録

2010~2012年にかけて秋季の降雨時におけるナシ黒星病菌分生子の流下消長を調査したところ,概ね9月~11月上旬では断続的に分生子の流下が確認された。その後,枝や年により差はあったが,11月5日~24日の間に分生子の流下は終了した。分生子の流下とトラップを設置した枝の葉数との関係を調査したところ,葉数が0となって以降は分生子は捕捉されなかったことから,落葉終了を分生子流下の終了時期とみなせると推定された。ナシ園全体の落葉程度をみると,供試ナシ園の「長十郎」において,落葉80%程度になるのが11月中旬頃であり,11月下旬~12月初頭までには全ての葉が落葉した。以上のことから,黒星病の防除薬剤の残効期間を考慮すると,秋季防除の終了時期は80%落葉時が妥当であると判断した。

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