大学生のドナーカード所有の現状および意識に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Present condition and opinion poll on donor cards and organ transplantation for students
  • ダイガクセイ ノ ドナーカード ショユウ ノ ゲンジョウ オヨビ イシキ ニ カンスル ケンキュウ
  • A comparison of influence by faculty

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説明

目的:“医療系”と“非医療系”の学部で、大学生のドナーカードの所持率や臓器移植に対する認識の違いを比較し、ドナーカード普及の妨げとなる要因を考察する。 方法:本研究は2010年4月〜同年12月、“医療系”と“非医療系”の大学生560名に対してアンケート調査を行った。分析ではχ2検定およびフィッシャーの直接確率検定を行い、医療系と非医療系の回答を比較し、有意水準は5%とした。ドナーカードの所持や移植に関する意識への質問に対しては回答割合の記述を行った。 結果:“医療系”と“非医療系”のドナーカード所持率の比較では、医療系20.3%、非医療系10.8%、正確有意確率(両側)=.003となり有意差があった。ドナーカードを所持していない人を対象とした、「ドナーカードを所持していない理由」では、移植医療に反対であると回答したものは、医療系1.9%、非医療系2.5%だった。ドナーとなった際の移植後の対応が不安と答えたものは、医療系13.7%、非医療系9.6%だった。登録方法がわからない(機会がない)と答えたものは、医療系65.8%、非医療系73.2%。その他の回答をしたものは、医療系18.6%、非医療系14.6%だった。 考察:“移植医療における知識の不足”がドナーカード普及の妨げとなる1つの要因であると考えられた。

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